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いまどきのFM音源講座


*注 このテキストは2002年に書かれたものです。

日々、携帯のFM音源(4OP)を触っているので、いろんなことがわかってきます。
ここでは、FM7のプログラムをもとに解説してみたいと思います。

オペレーター(OP)について

オペレーター(OP)とはアナログシンセでいうところのオシレーターにあたります。
基本的に、この状態ではポーという貧弱な音しか出せません(^;
DX7はサイン波だけでしたが、FM7や携帯のFM音源などは、
サイン波以外の波形も扱うことができます、

ノコギリ波などを使えばアナログシンセのオシレーターのように使うことも可能です。

モジュレーターとキャリアについて


この場合、揺らすほうがモジュレーター、揺らされる方がキャリアです。
FM(周波数変調)により倍音が生み出されます。
オシレーターなみの高速なビブラートをかける事で倍音を作り出すことができます。
(詳しい事は知らんが、とりあえず音が明るくなる)

モジュレーターのEGの方が音色、キャリアのEGの方が音量を担当しています、
つまりモジュレーターはアナログシンセでいうところのフィルター、
キャリアはアンプだと思うとわかりやすいと思います。

フィードバック(FB)について

オペレーター自身が自分をFMします、フィードバック(FB)した、
モジュレーターを使うことで、ノイズや綺麗なノコギリ波、矩形波を作り出せます。

アルゴリズムについて

3OPを直列につないだタワーと普通の2OPタワー
そしてセルフフィードバックの1OPという豪華な構成(アルゴリズム)。

身の毛がよだつほど恐れられている、
アルゴリズムですがコツがわかればなんて事はありません。(本当?)

わかりやすくいえば、オペレーターの組み合わせで、
どの組み合わせを使って音を作るかということを選ぶわけです。
選んだアルゴリズムによって作り出せる音が変わってきます。
しかし、FM7ではどんなアルゴリズムでも作れてしまいます(笑)

直列or並列?

直列につないでFMすると、ギラギラした音になります。
ギターとかシュミレーションするのによく使ってます。
並列につないでFMすると、独特の音になります。昔のPCっぽい音が出ます。

2オペレーター(2OP)を極める


はっきりいって2OPだけでかなりのことができます。
OPのRATIO(周波数倍率)が
1:1でノコギリ波、1:2で矩形波、1:3.5でベルと
お約束のパターンだけでかなりのバリエーションが作れるようです。


1:1でノコギリ波(FBさせるといいかんじです、右上の波形をみてください)


1:2で矩形波(FBさせるといいかんじです、右上の波形をみてください)

FM音源の醍醐味はOPをどうつなげてモジュレーションするかですね(笑)
EGをうまく調整してアタックだけFMしてあげるとか
そういう工夫でいろいろ音が作れると思います



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